専門家の評価

EXPERT
01 夏目 勝弘 様

01 KATSUHIRO
NATSUME

なつめ 夏目

かつひろ 勝弘

KATSUHIRO NATSUME

  • 日本アイスランド協会 副会長
  • 西部文理大学 特命教授
  • 元・アイスランド駐在ノルウェー大使館大使
私は、中学校1年生から現在まで、50年以上にわたって英語を使っています。特に就職後は、外交官として、世界各国で英語を使って仕事をしてきました。
外務省に入省後は、米国のYale大学とDrew大学で英語研修を行い、最初のポストがニューヨークの国連代表部だったこともあり、英語を更にブラッシュアップする機会となりました。海外赴任中、何度か発音を褒められた経験がありますが、これも学生の頃からネイティブの吹き込んだ教材を使ってきたことが良かったのだと思います。

現在の日本の英語教育を受けても、読み書きはある程度できますが、誰も流暢に英語を話せませんし、ネイティブの英語を聞き取ることができません。先進国でも日本の英語教育は最低レベルと言わざるを得ない状況です。日本人のノーベル賞受賞者数はアジアではトップですが、英語がネイティブ同様になれば、ノーベル賞受賞者数は更に増えていくことでしょう。
一方、英語圏ではない欧米諸国の人々は、英語をネイティブスピーカー同様に話すことができます。例えば、私が勤務したアイスランドでは、テレビの子供向けアニメが英語でそのまま放映されており、アイスランド人の英語がネイティブ同様な理由は、このように赤ちゃんの頃から英語に接しているためであると感じたことを覚えています。
日本の英語学習も、読み書きだけでなく、スピーキングとヒアリングを中心に行うべきです。これらのスキルの方が、むしろコミユニケーションの基本になるためです。その点を特に意識した上で、あえて英語の書物等を読むことをお勧めします。日本語でもそうですが、語彙や表現方法は、新聞や雑誌等から多く吸収することができます。

その点を踏まえても、大山弁護士の教材は非常に良くできており、日本人の英語力向上に大きく貢献できると思います。それは、大山弁護士が40歳になってから英知を結集して開発し、御自身で実証されているからでもありますが、ネイティブスピーカーが話す・聞くときの構造を理論的に分析するなど非常に科学的に編纂されている上、語学習得のカギである「日常会話のパターンを何度も反復練習すること」を強調しているためです。まさにこの本は、この要請に応えるものです。いままで本書のように明確に理論的にネイティブスピーカーのことを説明した本を見たことがありませんし、1500語の単語で誰でも勉強しやすいのが良いと思います。
本書は、スピーキングとヒアリングができるようになることを目指していますので、現在、日本で行われている英語の勉強法に加えて本書を勉強すれば、スピーキング・ヒアリング・リーディング・ライティングの全てが整うと思います。
02 羽谷 信一郎 様

02 SHINICHIROU
HATANI

はたに 羽谷

しんいちろう 信一郎

SHINICHIROU HATANI

  • 株式会社グローバル・リンク 代表取締役社長
  • 元・AIU保険会社 企業保険部長
  • 元・明治安田損害保険株式会社 経営コンサルタント
  • 元・共栄火災海上保険株式会社 経営コンサルタント
  • 元・JA共済連 経営コンサルタント
  • 米国・RIMS(Risk&InsuranceManagement Society, Inc.)第39回年次総会講師
私は、米国の保険会社AIG(AIU)に1979年に入社し、国際部に配属されてから、約40年間英語に携わってきました。学生時代は、受験勉強や中学、高校、大学と英語を勉強してきて、読み書きは多少できるようになりましたが、話す、聞くについては全く行ってきませんでした。この点については、日本の英語教育が全く欠落していると感じています。

私が本格的に英語の勉強を開始したのは、AIG(AIU)に入社してからです。公務員試験の勉強をしていたので、入社試験での英語の筆記試験の成績が良くて、まったく英語が話せないし聞けないのにもかかわらず、国際部に配属されてしまいました。私以外、周りは全員英語が話せる、聞ける人たちです。というのも、部長が米国人ですから当然です。AIG(AIU)の中でも花形部署に配属され、羨ましがられましたが、英語を話せない私は大変でした。上司には「英語学校」を勧められましたが、仕事をしながら通うのは至難の業。そこで、思い出したのが「中学3年の英語の教科書を丸暗記しなさい」と言っていた1964年の東京オリンピックで有名になったある同時通訳の勉強方法でした。神田の三省堂に行って中学3年の英語の教科書を買い、いい歳をしたスーツを着た大人がと恥ずかしさがありましたが、朝晩の通勤電車の中で読み続けました。
勉強を始めて半年ぐらい経ったときに感じたのが、それまで米国人の部長の言葉が何を言っているのか全く分らなかったのですが、「単語」と「文節」が一つひとつ独立して、別れて聞こえてくるようになったのです。1年たった頃には、相手の話している英語が頭の中でイメージできるようになり、理解できるようになっていったのです。そのためには、ただ聞いているだけの勉強ではなく、普通に会話で使っている単語と文法を理解することが一番です。

本書はまさに、英語が全く話せず聞けなかった私が40年前に実行した勉強を更に体系化している素晴らしい本だと感じています。40年前にこの本があれば、私はもっと簡単に英語が話せて聞けるようになったでしょう。題名にあるとおり「ネイティブスピーカーになる最短の道」だと思います。現在の英語の専門家は皆さん「もともと英語ができた人たち」が多くて、「できない人への解決策」を提示していませんが、本書は適切に万人に英語の勉強法の解決策を提示していると思います。
03 大山 伸明 様

03 NOBUAKI
OYAMA

おおやま 大山

のぶあき 伸明

NOBUAKI OYAMA

  • 元・国連UNHCR協会勤務
  • 英国・ブラッドフォード大学 平和学修士
私は、一般の中学、高校6年間に加え、大学時代の留学経験10ケ月や、イギリスの大学院約2年間での勉強など含めると、トータルで9年以上は、英語の勉強をしてきました。
日本の英語教育は、やはり、学んだ英語の繰り返しの実践練習(会話)・スピーキングが足りず、明らかに試験のための文法の勉強や語彙を単に暗記する勉強ばかりに注力しています。あらゆる場面において、スピーキングの試験が実施されていない点にも、かねてから違和感を感じています。その点、IELTSやTOEFL iBTなどは、スピーキングの試験があるので、教育の現場でこうした訓練を受けていない日本人にとって、難易度は格段に上がるように思います。
もちろん、まず文法の基本を学んだり、単語の意味を覚える事は大切だと思います。この点は日本人の得意とする点だと思いますので、その上で、実際に会話して学んだ英語を使用して実践する形が、日本人にあった教育の形だと思います。

本書では、なんといっても、ネイティブ感覚とは何か、どうしたらその感覚をつかめるのかという点を「明確に」示している点が素晴らしいと思います。著者が説明していることは、決して難しいことではありません。しかし、これらの点を論理的かつ明確に説明できている英語関連の書籍は、実は全くといってよいほど無いように思います。さらに、こうした説明が、著者の長年の実証実験が元になっている点も重要だと思います。著者は長年にわたり、自分であらゆる既存の勉強法(聞き流しや多読、膨大な単語の暗記など)を試し、無数の失敗を重ねてきました。20年以上もこれほど忍耐強く、あらゆる勉強法を試して、失敗を重ねた人は稀であるように思います。
また、「1500語の基礎単語と作文、繰り返しの音読」という点に焦点が絞られている点も良いと思います。
大半の書物に見られますが、明確なネイティブの構造やどうしたらそうなれるか、なぜそうなれるのかといった点を説明しないまま、根拠のない勉強方法を実践させたり、または、気の遠くなるような量の難しい単語の暗記やシリーズ物の購入を要求したりするからです。

この本は、ネイティブ感覚を掴みたいという人には是非お勧めしたいです。特に、長年既存の勉強を続けているが、ネイティブの感覚がつかめず悩んでいる人には、是非読んでもらいたいです。これまでに、色々な勉強法を試した方であればあるほど、納得できる書だと思います。