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2019.10.27

コラム

英語学習で使用する辞書はどれを選ぶべきか

英語学習において、辞書の選択は重要です。英語の辞書と言っても、子供用、中学生用、大人用、英英辞典、電子辞書と様々です。では、いったいどれを選択すべきなのでしょうか。今回は、辞書の選び方を解説します。

基本の1500語を学ぶには中学生用の辞書が最適

基本の1500語を学ぶには、中学生用の辞書が一番最適です。その理由は、例文が典型的な文章になっていることです。しかも、当然のことながら、中学生でも分かる単語を使用しています。この典型的な単純な文章で最も基本的な使い方をマスターするのが一番最適です。たとえば、中学生用の辞書でmake を引くと、他動詞、自動詞含め7つ前後の項目です。しかも、その例文を見てみると、比較的単純な文章で、典型的な例文が使われています。これに対し、大人用の辞書は、makeを引くと他動詞で20以上、自動詞で10くらいの項目があります。この中から該当する単語の意味を調べるのが大変です。しかも、まれにしか使わない項目もたくさんあります。実際、会話などで使われるケースを考えても、ほとんどが中学生用の辞書に出てくるものだけで十分だと思います。もし、難しい項目をマスターしたいと思っても、先にこのような基本的な意味をおさえてからで十分です。欲張って全ての項目を増やそうとすると、単に知識が増えるだけで、使える英語にならずかえってマイナスです。むしろ、使える単語を増やす方がいいです。そのためには、中学生用の辞書のなかにある最も単純で典型的な文章を覚え、それを基本にして目的語を変えたりするのがいいと思います。

たとえば、makeを調べて、
I make a desk.[私は机を作ります](S+V+O)
My mother makes me a meal.[私の母は私に食事を作ります](S+V+O+C)
My mother makes a meal for me.[私の母は私のために食事を作ります](S+V+O)
この3つの使い方を覚えると、OやCを変化させれば、いろいろな使い方ができるようになります。
たとえば、
I make a plan.
I make my brother a desk.
I make a desk for my brother.
The news makes me happy.
などです。これでmakeの重要な使い方がマスターできます。

これに対して、大人用の辞書は、難しい単語や使い方を例文として載せています。しかも、そのような単語はなじみもない単語が多いので、例文を覚えても、実際に使えません。もし、そのような使い方を乗せるならば、最も使われるものから順に乗せるべきではないかと思います。

辞書の選び方

英語の辞書については、前で説明したように基本文を入れ替えたり変化させたりしてネイティブスピーカーと同じように自由自在に英語を使いこなせるようにするという目的からするとなかなか満足な英語の辞書がありません。その理由は、日本の英語の辞書は、翻訳することを目的として作られており、私たちが目指している英語を使いこなすことを目的としていないのです。そのため、英語の辞書を使って学習する場合は、例文として最も使われる文章、しかも、できるだけ易しい基本文となる文章を見つけることが必要です。

基本の1500語を使いこなせるようになるまでは、中学生用の辞書を使う

英語の基礎を作る時は、最も簡単な単語を使った典型的で単純な文章をマスターすべきです。中学生用の辞書は、そのような文章が豊富にあります。また、例文に使用してある単語は、当然、中学生でも分かる易しいものを使っています。中学生用の辞書の中では、学習研究社のジュニアアンカー英和・和英辞典がお勧めであると感じます。最初に英語を勉強するときには、最もいい辞書だと思います。その他にも、たとえば、講談社のハウディ英和・和英辞典、東京書籍のニューホライズン英和・和英辞典、三省堂の初級クラウン英和・和英辞典などです。もし、昔使った中学生用の辞書があればそれで充分です。30年くらい前に使ったものでも十分です。30年たったものでも辞書の中身はそれほど変わっていません。

もし新しく購入するなら電子辞書もお勧め

もし、電子辞書を購入するなら中学生用に作られた電子辞書がおすすめです。そして、その中に日本の大人用の辞書と英々辞典がついているものを購入すべきです。電子辞書のもう1つの利点は、例文検索ができるということです。見つけたい典型的な例文が見つからないときは、この例文検索の機能がとても便利です。通常の中学生用の電子辞書であれば、大人用のものも合わせてついていることが多いので、上級者にとってもこれ1つで十分です。

英々辞典を使うならLONNGMANのWORDWISEがおすすめ

もし、基本の1500語をマスターした後で、かなり英語に自信がある人は、LONNGMANのWORDWISEがお勧めです。基本の1500語をマスターしたという意味は、瞬時に無意識に何も考えずに自由自在に使えるようになった人という意味です。
上級の人にとっては、LONNGMANのWORDWISEは、比較的優しくて、例文の質と量も適切です。また、この辞書は、英々辞典としては、最も良い辞典の1つだと思います。ジュニアアンカーは、中学生に対してできるだけ易しく、限られた単語を使い、分かりやすい例文を作っているから良い辞書だと思うのですが、LONNGMANのWORDWISEは、これもおそらくネイティブスピーカーの小学生向けの辞書で、分かりやすく、生活に密着した例文などを作っていると思われるからです。これに対して日本の大人向けの和英辞典は、日常ではほとんど使わないような難しすぎるものも多い印象があります。そのため、実際に使うときの典型的な例文が見つからない場合も多いのです。また、上級者にとっては、中学生用の辞書では、例文が少ないので、ほかの例文を別の日本の辞書で探そうとしても適切な例文がなかなか見当たりません。そのときは、LONNGMANのWORDWISEかまたはOXFORD Advanced Leader’s DICTIONARYをお勧めします。しかし、英英辞典は、相当上級でなくては使いこなせないのでそこは自分のレベルに応じて必要かどうか判断すべきです。

今回のまとめ

辞書は、自分のレベルに応じて使い方の解説や基本文や例文の質や量を決めて選択することが重要です。また、実際に日常会話レベルの使い方だけをマスターするには中学生用の辞書で十分です。
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