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2019.10.27

コラム

BBCやCNNの内容の英語の難易度の違いと理解の仕方

BBCやCNNはその内容によって難易度も様々です。比較的簡単なものもあれば、かなり難しいものもあります。今回は、BBCやCNNの内容の難易度の違いと理解の仕方について解説します。

BBCやCNNを完全に理解することは難しい

前提として、BBCやCNNを完全に理解することはほぼ不可能なくらい難しいことだと思います。なぜなら、私たち日本語のネイティブスピーカーとして日本語のテレビなどで放映されているものを全て理解できるかどうかといわれるとそれはできません。特に政治や経済のニュースについては、分からないものがしばしばあります。BSの日経プラス10という夜10時から1時間ほど放映している番組は、経済的なニュースで、大体分かりますが、ときどき特殊な統計のデータが出てくる場合があります。それなどは、おおよそこのようなことが言いたいのだろうなと推測できるものもありますが、正確には分かりません。また、国際的なニュースについても分からないものが相当あります。歴史的な背景が分からなければ意味が分からない場合があります。また、一般的なニュースを聞いていてもたとえば、年金の制度について細かいシステムの中身に入ってくるとなかなか理解できないことがあります。このように日本語でも分からないものがあるのですから、英語でも当然全て理解できるはずがありません。

BBCやCNNの中でも難易度はさまざま

BBCやCNNの中で、比較的理解しやすいものは、ニュースの背景や前提がほとんどないものです。このようなニュースはかなり多くあります。たとえば、地震、台風、テロ事件などはいつどこで、どのような被害があったかなどが分かれば理解可能です。そのようなニュースは、単語の意味が分かれば内容を理解することは難しくありません。BBCの30分くらいのコンパクトにまとめたニュースは、比較的わかりやすいです。
難しいのは、政治、経済など問題の背景などがあるものです。たとえば、イスラエルのパレスチナ人の問題などは、かなり歴史的な背景が分からないと理解できません。パレスチナ人の側についているのはどの国で、イスラエルの友好国はどこか、どうして争っているか、中東の力関係、西洋諸国がどのようにかかわっているか、これまでの和平についての交渉の流れなどです。また、経済のニュースは経済的な知識がないと理解できないものも多くあります。日本語で話題になっているニュースなどである程度理解できていれば分かる範囲は格段に大きくなります。最近話題になっているイギリスのEU離脱問題は、かなり難しいでしょう。表面的なことは分かりますが、イギリスの国内でどのようなことが問題になっているかなどの突っ込んだ問題や北アイルランドでどのような紛争があったか、ブレグジットが起きたらまた紛争がぶり返すのか、どの程度経済的な混乱が起きるのか、世界経済に及ぼす影響、イギリスとEUとの駆け引きの問題などになると分からない単語も多いし、分からない範囲が多くなります。これについては、日本語でブレグジットについての知識を仕入れて、ブレグジットのニュースを聞けばかなり理解度が上がります。
また、天気予報もスピードについていけず、難しいものの1つです。最初聞いたときは、まるでマシンガンで連続して単語が打ち出されているような感じで、ほとんどわかりませんでした。これは、BBCの天気予報を15くらい集めて、数十回聞いて、分からない単語を調べていくと分かるようになってきます。天気予報は、天気、日時、場所だけですし、単語も限られていますので、それらの意味が分かったらほとんど分かるようになります。
BBCやCNNで一番難しいものは、番組の中で街頭でネイティブスピーカーにインタビューをすることがありますが、これが最も難しいと感じます。おそらく、言葉の速さとセンテンスがアナウンサーが話すようなフルセンテンスでないので分かりにくいのだと思います。たとえば、30年以上アメリカに住んで現地で仕事もしている人がいましたが、彼が言うには、ネイティブスピーカー同士で会話している内容は、全くと言っていいほど分からないと言います。たとえは、私たちが喫茶店で隣の席で日本語で会話をしている人の話をきいた時に、話している会話を言葉として理解できます。しかし、外国語だとこれができないというのです。ネイティブスピーカーがナチュラルにいきなり話をしていることを理解するのが最も難しいというのです。これらのニュースが分かるようになれば、ほとんどネイティブスピーカーに近いと思います。

BBCやCNNを理解するためには基礎を完璧に使いこなせるようにすること

BBCやCNNを理解するために、まず最初に行わなければならないことは基本的な単語である1000語2000語をマスターすることです。BBCやCNNを理解できていない大部分の人がこの基本的な英語を無視して、それ以外の単語を勉強しています。英語がマスターできないのは、難しい単語を知らないのだと考えているからです。しかし、その考えは間違っています。実は、1000語ですべての英語の80%、2000語で90%を理解することができます。次の資料を見てください。

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この資料は、単語がどれくらいの割合で使われているかという資料です。例えば、資料の上の数字は1が最も易しい1000語、2がその次に易しい1000語という意味になります。
資料によると、初歩的な単語1000語で平均値で約80%、2000語で約90%を占めています。実に、残りの10~20%は、それ以外の単語です。私は、ネイティブスピーカーの大人がどれほどの単語を知っているか知りませんが、あるデータでは、数万語以上、または、10万語を超えるかもしれないと書かれてありました。たとえば、国の名前、首都、会社の名前、人の名前、植物、動物など少し考えただけで数百、数千になるでしょう。しかし、先ほどの資料によれば、私たちの言葉のネットワークの根幹は、基本的な1000~2000語でできているということです。中学校や高校で習った英語です。ネイティブで言えば、4、5歳くらいの子供の語彙力でしょうか。日常の会話ならほぼ何でも話すことができます。仮に私たち大人が難しい内容のことを話すときでも、易しい言葉を使っているのです。たとえば、哲学という言葉を初めて知った時でも、使い方としては、哲学を勉強する。哲学は、面白い、つまらない。哲学について語る。哲学とは。政治に哲学は必要ですなどと言います。このように哲学以外の言葉は、ほとんど基本的な言葉です。

中学英語をしっかり勉強すること

私たちは、BBCやCNNが日本語のニュースを聞くように理解できていなければ、この中学レベルの1500語の習得をすることをお勧めしています。ただし、言葉でこのように説明するのは、簡単ですが、実際に英語のニュースを聞けるようにするには、この1500語を自由自在に使えることや、瞬時に使えるように英語を定着させ、完璧に使えないとなかなか難しいと思います。もし、BBCやCNNを日本語のニュースを聞くように理解できないときは、これらの単語は、瞬時に無意識に何も考えずに使えないか。英語とイメージが正確に結びついていないかどちらかです。また、スピードについていけないことがよくあります。これは、上記の条件を満たしていないからです。私たちは、日本語であれば、テープを早送りして、4倍速くらいまでなら、スピードについていけます。これは、瞬時にイメージ化できるからです。ニュース程度のスピードについていけないのは、瞬時にイメージ化できていないことが理由です。

ネイティブスピーカーの子どもはBBCやCNNは理解できないが基礎は完璧に理解できる

ネイティブスピーカーの子どもは、BBCやCNNなどのニュースが理解できるはずがありません。わずか5歳の子どもがBBCやCNNを理解できるとは誰も考えません。それを理解できるだけの知識がありません。しかし、5歳くらいの子どもの能力を侮ってはなりません。少なくとも日常生活については、大人と同様に話したり、聞いたりすることができるのです。瞬時に無意識に何も考えずに話したり、聞いたりすることができます。これは、大人と同じです。また、子ども向けの映画なら理解できます。
私たち日本人は、中学、高校で英語を6年間勉強してもそれができません。単語の多さから言えば、日本人の学生の方が上回っているかもしれません。問題は、この違いです。それは、瞬時に無意識に何も考えずに言葉を操ることができるかどうかの違いなのです。

大人の日本人は、幅広い知識を有している

私たち日本人は、5歳のネイティブスピーカーの子どもが大きくなって習得するであろう知識をすでに身に着けています。たとえば、世界の地理、世界の国際状況、世界の歴史、経済の知識、科学の知識、コンピューターの知識、宇宙の知識、天候のことなど大人になるにしたがって、学校で学びましたし、ニュースなどで様々なことを知っています。したがって、これらの知識を前提にして、英語をマスターすれば、それを理解できるはずです。そのため、もし1000~2000語をネイティブスピーカーの子どもと同じように完璧に使えるならば、BBCやCNNも80パーセント以上理解できるはずです。そして、残りの10~20%の難しい単語を理解できればすべて理解できるようになるわけです。例えば、1つの記事の中で10~20%の知らない難しい単語は、それほど多くありません。その中で特にキーワードとなっている単語を理解できれば、ほとんど大部分が理解できるようになります。

今回のまとめ

BBCやCNNと言っても難易度は様々です。しかし、共通のポイントとしては、1500語を完ぺきに使いこなせることが必要です。